STEAM教育について徹底解説!
この記事にたどりついたあなたは、
・いま注目のSTEAM教育って?
・どうやって実践するの?事例は?
・子どもの教育に力を入れたい!
こんな悩みを持っているのではないでしょうか?
この記事では、
・STEAM教育が必要とされている理由
・STEAM教育の事例
・実践する時のポイント
などを徹底解説していきます!
STEAM教育について学び、子どもの教育につなげる
まず、結論からお伝えすると
STEAM教育とは、科学・技術・工学・芸術・数学を総合的に学ぶ教育のことです。
実践する時のポイントは以下のとおりです。
・外部の人材を活用する
・子どもたちに体験機会を作る
・学びに対するワクワク感を引き出す
STEAM教育の1つとして、
遊びと学びを両立できる、なんでっど?のサイエンスショーがオススメです。
イベントだから取り入れやすいのがポイント!
結論だけではよく分からないと思うので、ここからSTEAM教育とその事例について1つ1つ解説していきます。
今注目されているSTEAM教育について学び、教育の現場で取り入れていきましょう!
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いま話題のSTEAM教育って?
言葉は聞いたことあるけど…
科学・技術・工学・芸術・数学の5分野について総合的に学ぶ教育
STEAM教育とは、
・Science:科学
・Technology:技術
・Engineering:工学
・Arts:芸術・リベラルアーツ
・Mathematics:数学
の5つの分野を総合的に学ぶ教育のことです。
教科横断型の教育です
自分で学んだことを組み合わせ、実生活での課題発見・解決に生かす力を養う機会になります。
STEAM教育が必要な理由
なんで大事なの?
AI・IoTが発達した社会の中で活躍できる人材を育てるため
なぜSTEAM教育が重視されているのかというと
変化の目まぐるしい時代に対応できる人材を育てるためです。
・AI・技術の急速な発展
・2016年に内閣府が提唱した「Society 5.0」
の影響で、これからの社会ではこんな力がますます求められるようになります。
・文章やデータを読み解き対話する力
・科学的に思考、吟味する力
・好奇心や探究力
・価値を見つけ生み出す力
教育の方法も見直す必要があります
上記の力をつけるために、
子どもたちが体験を通じて課題を見つけ、主体的に学ぶ力を養うSTEAM教育が重視されています。
日本のSTEAM教育の課題
課題を踏まえて実践に移りましょう
・教員の指導力不足
・理数系に対する苦手意識
・日本の教育文化
・家庭や地域の格差
世界でも重要視されているSTEAM教育ですが、
日本ではまだ理解が浅く、取り入れようと思っても課題がたくさんあります。
ここでは日本のSTEAM教育における課題を大きく4つに分けてお伝えします。
教員の指導力不足
教員の数も足りていません
STEAM教育では、教員の専門的なスキルが必要になっている
1つ目の課題は、教員の指導力が不足していることです。
小学校などの学校現場でSTEAM教育を行うには、
幅広い知識・スキルをもつ教員が必要になります。
しかし、多忙を極める教員が新たに知識・スキルを獲得することは難しいのが現状です。
理数系に対する苦手意識
理系 = 難しいというイメージがありますね
科学や数学に対する苦手意識がある
2つ目の課題は、子どもたちの理数系に対する苦手意識です。
STEAM教育では、理数系の分野がメインになりますが
科学・数学ときくと、身構えてしまう子どもも少なくありません。
実際、理系に対する苦手意識が強く、世界と比べて理系人材が少ないというデータもあります。
小さい頃から理数科目に触れ、子どもたちの「楽しい」を引き出すことが大事です。
日本の教育文化
間違ってたら怖い、と思いがちです
子どもたちが発言しづらいといった日本特有の課題がある
3つ目の課題は、日本の教育文化です。
日本では集団授業が当たり前でしたよね
日本の子どもたちは親や教員の指示通りに動くことに慣れていて、
主体的に考え自ら発言したり、質問したりすることを憚ってしまいます。
STEAM教育のポイントである「子どもたちに問い続け、意見を尊重する」姿勢が大切です。
家庭や地域の格差
教育格差ですね
家庭や地域により、子どもたちの体験格差が生まれている
4つ目の課題は、子どもたちの体験機会に差が生まれていることです。
STEAM教育のために必要な機材・セットを整えるには、それなりのお金がかかります。
・PCやタブレットの有無
・親の教育意識の高さ
・習い事としてのプログラミング教室
・各自治体の取り組み
などが要因で、子どもたちに十分な環境を用意できない場合があります。
STEAM教育を実践する時のポイント
以下を意識してみましょう!
・外部の人材を活用する
・子供たちに体験機会を作る
・学びに対するワクワク感を引き出す
では、どのようにSTEAM教育を実践していけば良いのでしょうか。
ここでは、先ほど触れた課題を念頭におきつつ、STEAM教育を教育の現場に取り入れるためのポイントを紹介します。
外部の人材を活用する
分野の専門家に頼りましょう!
外部の専門家を上手に活用して教育につなげる
1つ目のポイントは、外部の人材を活用することです。
・出張イベントを企画して外部講師を呼ぶ
・企業と連携する
・専門家に取材する機会を作る
といった取り組みによって、
教員の専門知識が足りなかったとしても、子どもたちにSTEAM教育を提供することができます。
外部の人材を活用した事例はたくさんあります
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子どもたちに体験機会を作る
「主体性」はSTEAM教育のポイント!
子どもたちが実際に体験できる機会を作る
2つ目のポイントは、子どもたちに体験機会を作ることです。
子どもたちが自ら身体を動かし体験する機会を用意することで、主体性を育みます。
小学校などの教育機関はもちろん、保護者の方が関わるPTAや地域社会など
子どもたちの教育に関わる人たちみんなの協力が大切です。
PTAイベントを行なっているところも!
学びに対するワクワク感を引き出す
大人も一緒に楽しく学びましょう
子どもたちのワクワクを引き出し、学びへの意欲を高める
3つ目のポイントは、学びに対するワクワク感を引き出すことです。
学ぶって面白い!楽しい!といった子どもたちの声を拾い、
「これはどう思う?」「なぜそう考えたの?」と深掘りすることで学びの意欲を高めましょう。
子どもたちは良くも悪くも大人の反応を伺うことがあるので、
周りの大人たちも子どもたちと一緒にワクワクしながら学ぶことが大切です。
【日本の学校】STEAM教育の事例
どのように取り入れていくか参考になります!
日本の学校におけるSTEAM教育の事例を8つ紹介します。
ICTの環境が十分に整っているからこそできる事例から、整っていなくても取り入れやすい事例まで解説していきます。
日本の事例①サイエンスショー
芸術鑑賞会としても実施されています!
さまざまな学校でサイエンスショーが行われている
日本の学校の事例1つ目は、さまざまな小学校・中学校で行われているサイエンスショーです。
パフォーマーや科学館の学芸員を呼び、
出張イベントとしてSTEAM教育を取り入れる事例が多いです。
科学の原理を仮説して検証し、失敗するというサイクルによって自分で考える力を育みます。
・若宮小学校(大分県)
・岡崎市小豆坂小学校(愛知県)
・八尾市刑部小学校(大阪府)
・仙台市立遠見塚小学校(宮城県)
・西東京市立ひばりヶ丘中学校(東京都)
・葉山町立小・中学校(神奈川県)
など全国各地の小中学校で行われています。
保育園や幼稚園でも!
以下で紹介する他の事例とは違い、各学校特有のSTEAM教育ではないので
他の学校でも取り入れやすい事例です。
参考:サイエンスショーの事例
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日本の事例②企業と連携したキャリア教育
企業と連携した事例です
帝京大学小学校では、総合的な学習として企業と連携しキャリア教育を行なっている
日本の学校の事例2つ目は、帝京大学小学校の、企業と連携したキャリア教育です。
「学びを自分ごとに」というテーマのもと、
4年生では出資を得るための企画書作り、5年生ではビジネスコンテストでの製品決定を行います。
さらに6年生では、企業と連携することでカカオ農家とつながる体験を通じ
・異国の文化に興味関心をもつ
・社会課題に向き合い解決方法を考える
・自分たちで調べまとめる
といった学びを育んでいます。
新しい視点を養います
参考:帝京大学小学校
日本の事例③STEAM Labの活用
環境整備を行った事例です
戸田東小学校・中学校は、STEAM Labを設置しICT環境を整えた
日本の学校の事例3つ目は、戸田東小学校・中学校におけるSTEAM Labの活用です。
埼玉県の公立、戸田東小学校・中学校では
小中学校共用で「STEAM Lab」という空間をつくりました。
企業の協力のもと、PCや3Dプリンター、ロボットカーなどの様々な機器を導入しています。
授業での活用方法は以下のとおり!
・小学校3〜4年生:プログラミング授業
・小学校5〜6年生:3Dプリンターや動画編集ソフトの使用
・中学生:総合学習 / パソコン部の活動
アクティブラーニングの1つであるPBL(課題解決型学習)を取り入れた教育を行なっています。
参考:公立で3Dプリンターや高性能PCを配備、戸田東小中「STEAM Lab」が凄い
日本の事例④STEAM化ごんぎつね
他の学校も取り入れやすい事例ですね
関西大学初等部では、小学校の国語で学ぶ「ごんぎつね」をSTEAM化した
日本の学校の事例4つ目は、関西大学初等部で行われたSTEAM化ごんぎつねです。
小学校4年生の国語で学習する作品「ごんぎつね」を
・作品の時代背景
・キツネの生態
・ごんぎつねの気持ち
・自然との共存の仕方
・環境問題とSDGs
といった幅広い観点から学習します。
子どもたちの興味が広がります!
従来の国語としての学習に加え、理科や社会などの角度からも扱うことで、
自分たちで疑問・課題を見つけ調べるという総合的な学習につなげました。
従来の学習材料を活用したSTEAM教育の事例です。
日本の事例⑤防災学習
自分ごととして考えられます!
長原小学校では、主体的な防災学習を行なっている
日本の学校の事例5つ目は、松茂町立長原小学校で行われた防災学習です。
徳島県の松茂町立長原小学校では、総合の時間として防災学習を行なっています。
・防災センターを見学
・避難所でできることを考える
・情報共有アニメーションを作る
など、自ら考え発表する場をつくることで、問題発見や解決に主体的に取り組めます。
年間で学べるカリキュラムです!
防災という子どもたちにも身近なテーマでSTEAM教育を取り入れた事例です。
日本の事例⑥DXプロジェクト
大掛かりなプロジェクト!
兵庫教育大学附属小学校は、DXプロジェクトで段階的な教育を実践している
日本の学校の事例6つ目は、兵庫教育大学附属小学校のDXプロジェクトです。
では、子どもたちが学校のDXに挑戦するという学習を行いました。
・学校内をフィールドワークして仕事を見つける
・インタビューや観察をする
・見つけた仕事をアプリで分析する
・ポスターで発表する
という流れで、自ら探究、知ることを学んでいきます。
そして、プログラミングを用いたモノづくりを行うことで課題解決につなげていきます。
段階的に学ぶことができます
プロジェクトを用意して学校全体で取り組んだ、レベルの高いSTEAM教育の事例ですね。
参考:STEAM教育の実践例に学ぶ「兵庫教育大学附属小学校」
日本の事例⑦わたしのあさがお
友達との交流も深まります
久喜市立砂原小学校では、朝顔を通した総合的な学習を行なっている
日本の学校の事例7つ目は、久喜市立砂原小学校での朝顔を通じた学習です。
埼玉県の久喜市立砂原小学校では、1年生が生活科の授業で行った朝顔のお世話を通して
・きれいな花を咲かせるには?
・お世話の仕方は?
・朝顔のお知らせ文を書こう
といったカリキュラムで主体的な教育を行なっています。
タブレットに触れる機会も!
課題設定・情報収集・整理分析・まとめの一連の流れを
ワクワクしながら自然と学ぶことができます。
自分で育てた大切な朝顔を題材にした、自分ごと化しやすいSTEAM教育の事例です。
日本の事例⑧架け橋プロジェクト
専門家とつながった教育も行なっています
熊本県立宇土中学校では、熊本地震を機に「架け橋プロジェクト」を始めた
日本の学校の事例8つ目は、熊本県立宇土中学校の架け橋プロジェクトです。
2016年に起こった熊本地震をきっかけに、美術の時間で
ペーパーブリッジ制作(橋の模型をつくる)を通じたSTEAM教育を取り入れてきました。
橋のデザイン・強度だけでなく、
熊本地震の復興やインフラなど幅広い観点から学習を深めています。
最後にはプレゼンも行います!
自分ならではのアイディアを形にできる、分野をまたがったSTEAM教育の事例です。
参考:架け橋プロジェクト
以上8つ、日本のSTEAM教育の事例でした。
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【海外の学校】STEAM教育の事例
海外の事例も参考になります!
先ほども触れたとおり、海外の方が日本よりSTEAM教育を積極的に取り入れています。
ここでは海外のSTEAM教育の事例を3つ紹介します!
海外の事例①科学実験教室
しっかり実績も出ている事例です!
トルコおよび周辺国では、科学実験教室を取り入れている
海外の学校の事例1つ目は、トルコおよび周辺国で行われている科学実験教室です。
学研のグループ会社である学研トルコは、STEAM教育の一環として
現地の小学校・中学校の理科の授業で科学実験教室を取り入れてきました。
科学実験教室の導入により、子どもたちの主体的に考え疑問をもつ力を育むことができます。
さらなる取り組みも!
また、もっと多くの子どもたちに科学の楽しさを知ってほしいという想いのもと、
トルコの学生(6〜17歳)を対象に学校の授業以外のイベントでサイエンスショーを開催していく予定です。
参考:トルコにてサイエンスショー販売における販売促進に関する業務提携を締結
海外の事例②プログラミング教室
個性が尊重されている学校です
アメリカの学校では、eラーニングを活用したプログラミング教室を行なっている
海外の学校の事例2つ目は、アメリカのHIGH TECH HIGHという学校のプログラミング教室です。
HIGH TECH HIGHは幼稚園〜高校生が通う公費運営の学校で、
・生徒が興味をもったことに主体的に取り組めるカリキュラム
・低所得層の子どもも多く通うなど、学習機会の差を生まない方針
が特徴的です。
STEAM教育の中でも、eラーニングを活用したプログラミング教育に力を入れています。
子ども1人1人のペースに合わせられますね
「自分で学ぶ力」を強化できるeラーニングを活用したSTEAM教育の事例です。
海外の事例③サイエンスセンター
国をあげて力を入れています
シンガポールのサイエンスセンターは、全ての中学生にSTEAM教育を提供している
海外の学校の事例3つ目は、シンガポールのサイエンスセンターの取り組みです。
STEAM教育で世界をリードするシンガポールには
1000以上の展示・体験アクティビティを有するサイエンスセンターという施設があります。
このサイエンスセンターは、2014年の時点で
すべての中学校の生徒にSTEAM教育を提供する組織をつくりました。
修士・博士号をもつ人、退職したエンジニアたちが子どもたちの学習サポートを行なっています。
参考:サイエンスセンター
以上が海外のSTEAM教育の事例でした!
STEAM教育を取り入れよう!
子どもを第一に考えてあげましょう!
子どもたちにさまざまな体験を届けることが第一歩になる
日本ではまだまだ課題の多いSTEAM教育ですが、
・高度な機材がなくても
・学校の教員に専門知識が足りなくても
今の段階でも少しずつ教育の現場に取り入れることはできます。
学校や地域が一体となって子どもたちに体験の場をつくるのが大事です。
STEAM教育を手軽に取り入れたい方は、サイエンスショーなどの出張イベントを企画するのがオススメです。
負担を最小限にできます
イベント企画がはじめてでも、外部の講師・パフォーマーに頼むことで
確実に盛り上がる・学びにもなるSTEAM教育イベントを実施できます。
子ども向けイベントでお悩みの方はご相談ください!
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プロのサイエンスショーチームです。
もし子ども向けイベントで
お困りごとがありましたら、
「思いつき」の段階から
無料でご相談ください!
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あなたのイベント成功のお手伝いします。
まとめ
最後にまとめです!
この記事では「STEAM教育」をテーマに
・そもそもSTEAM教育ってなんで必要?
・STEAM教育を実践する時のポイント
・日本と海外の事例
について解説してきました。
この記事で解説した、STEAM教育の実践ポイントは以下のとおりです。
・外部の人材を活用する
・子どもたちに体験機会を作る
・学びに対するワクワク感を引き出す
機器の導入やカリキュラムの改訂はハードルが高いと思いますが、
出張イベントを企画したり、教科を超えた視点で授業を行ったりと、取り組み方はさまざまです。
いろいろ工夫してみましょう!
なんでっど?では、サイエンスショーをはじめとした、子どもの学びにつながるイベントをお届けしています。
思いつきの段階で良いので、まずはご相談ください!